遊郭　爆蘭(はぜらん)Blog

おこんばんは、藤扇にございます。
外を歩いておりますと、ほんに秋の空にございますね。
月も、雲も少し寒い雰囲気になってて、
「あきだなぁ」って思います＾＾
皆様もどうぞ、お風邪など召されませぬよう。

さて、今日の廓案内でご案内いたします言葉は
「初会」につきまして。
「初会」（しょかい）とは、遊女と客がはじめて会う夜のこと。
遊女は客と枕を共にするのは3回以上通った
「馴染み」になった客というしきたりがございます。
よって、初めてあう、夜は何をするのか

初会には壁に吸附くほど座り

などと川柳がございますように、初会は面白くないものが
通り相場にございました。
遊女は客とは遠くはなれた場所に座り
まっすぐ客をみようとしないで、斜め45度の角度で立てひざにすわる。

ちょうど、こんなかんじ。

注がれた酒も、はこびこまれる肴もすべて手をつけない。
そんな「なーーーんにもない」夜が「初会」にございます。
なぜ、客をこんながっかりさせるような目にあわせるのか。
その理由には様々な説がございますが、そのひとつに
「男性は貴い女性を好む傾向にある」というもの。
あらゆる学芸技芸に通じ、高貴な振る舞いをする太夫は
まさに一個の貴婦人。
「高嶺の花」である女性がどうして男性に媚びるのか。

媚び、お金を使い、身を屈して迎えるべきは
男性のほう、つまり客という演出で
このような形式になったと言われております。




ささ、今日のご案内はここまで＾＾
今宵は残念ながら定休日にございます。
明日の宵に皆様にまたおあいできますよう＾＾


廓案内は藤扇が資料をもとにまとめたもので
藤扇の私見も入っております。
事実との関係は保障できかねますので
ご容赦くださいましね。
また、こういう話をしてほしい、
これはこうだったんだよっていうお話ございましたら
お話くださいましね＾＾


さて、ここでおしらせーーー